2022/08/12
Professional Scrum Master1に合格したので体験談
目次
この記事の目的
5月12日にPSM1(Professional Scrum Master1)を取得したので、体験記を残します。
日本だとこの資格を取得している人が少ないので、誰かの参考になればよいなと思いこの記事を書きました。
PSM1(Professional Scrum Master1)とは
Scrumについての基本的な理解を問う試験です。
有名なCSMやLSMとは異なり、研修を受ける必要がなく、受験費用も比較的安価です。(150$)
他の資格を持っているわけではないので比較はできないですが、試験の難易度は比較的高く、合格基準点も85%以上となっているのでそれなりに対策は必要でした。
試験についてのより詳細な概要はこちらをご覧ください。
https://www.scrum.org/professional-scrum-master-i-certification
なぜ受けたか
スクラムへの理解を深めたかったというのが一番の理由です。
スクラムマスター認定試験というと前述したとおりCSMやLSMが有名ですが、受験料が20~30万ほどする上にコースを受講する必要があったのであきらめていました……
そんな中オンラインの試験だけで済むPSMを発見し、受験することにした、という経緯です。
試験までにやったこと
勉強期間
約2週間 (4/28~5/11)
1日1.5時間ほどなので、総勉強時間約20時間ほどです。
勉強の流れ
- スクラムガイドの熟読×3
- 公式練習問題解いてみる
- 有志作成の練習問題解いてみる
の流れで行いました。
以下で詳しく内容を書いていきます。
1. スクラムガイドの熟読
スクラムの理解を深めるためにスクラムガイドをまず読み込みました。
https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-US.pdf#zoom=100
スクラムガイドは日本語でもありますが、試験は英語のみなので英語版のみしか読んでいません。 pdfで印刷し、気になったところ・補足したいところに書き込みを行いました。
3周ほど熟読し、スクラムの目的や役割、イベントの種類とその目的などが大まかに頭の中に入った状態で公式の練習問題に挑戦し始めました。
2. 公式練習問題解いてみる
下記、公式が出している練習問題を解きました。
https://www.scrum.org/open-assessments/scrum-open
問題数が少なく(30問程度)、内容も本番に比べて簡単なものな印象だったので、これだけ解いていれば試験は万全というわけではありません。
ですが、本番がどのような形式で問題を出してくるのかが知るのに役立ちます。
ここで間違えた問題は正解も確認できるので、スクラムガイドと照らし合わせ、二度と間違えないように気を付けました。
正答率が95%を超えたあたりで有志が作成している、問題集に手を付け始めました。
3. 有志作成の練習問題解いてみる
公式の練習問題だけだと不安だったので、有志作成の練習問題を解いてみることにしました。
有料無料含めて色々と問題集ありましたが、下記サイトが無料かつ本番で出そうな問題がたくさん出て良かったです。
https://mlapshin.com/index.php/scrum-quizzes/sm-learning-mode/
ここでも間違えた問題はスクラムガイドと照らし合わせ、自分が勘違いしていたポイントと、正しい答え・考え方を学びなおすようにしました。
上記練習問題の正答率が95%を超えた段階で本番を受験しました。
結果
88.8/100 でした(ギリギリ……)
受験の感想
たとえスクラムマスターでなくとも、少しでもスクラムにかかわっている人なら勉強しておいて損はない資格だと思いました。
勉強の過程でスクラムの存在理由・価値について深く勉強することになり、受験後は各種イベントに取り組む姿勢が変わったと感じています。
オンラインの試験だけで済むので気軽に受けることができ、迷ったら一度は挑戦してみると良いのではないかなと思います。
問題は単純な暗記問題に加え、日々起こる問題に対してスクラムを適切に運用するためにはどう行動すればよいか?という問題も出るので、ただ単語を丸暗記するだけでは合格は難しいかもしれないです。
問題および回答が日本語対応していないので、英語が苦手な人は大変かもしれないところが少しハードルが高いかも知れません。
各種翻訳ツールも使ってよいみたいですが、精度も微妙なので英語で解けるよう練習は必須だと感じました。
より上位の資格でPSM Ⅱもあるみたいで、機会を見て挑戦したいと思います。